ミケナビでは、高卒・第二新卒・フリーターの転職希望者からこんな質問をいただきます。
・施工管理ってどんな仕事?
・未経験でも転職できるの?
・なんだか大変そうなイメージがある
今回は施工管理(せこうかんり)についてご紹介していきます。
この記事でわかる施工管理について
本記事の内容
Contents
施工管理の仕事とは?
建設工事などが予定通り進むよう、工事全体を管理する仕事です。
1級もしくは2級の「施工管理技士」という資格を持つ人がいないと、工事を開始できないので建設現場ではいなくてはならない重要な職業です。
そんな重要な仕事が未経験からできるの、、、、?と思う人もいらっしゃるでしょう。まずはその疑問についてお答えします!
未経験でもなれる!しかもニーズもある!
結論からいいますと、施行管理は未経験でも転職可能です。
施工管理は、新規の建設のほか、既にある建物の補修・改修においても必要とされるため、常に需要が高い仕事です。
ですが、その反面で働き手の高齢化や労働者数の減少により人材不足が大きな課題になっていいます。
そのため、今のうちに未経験者を施工管理者として育成して人材を確保したい企業が増えてきており、未経験者でもニーズは高いです。
大手企業でも、同じく未経験者を育成する環境を整え、未経験者OKの求人を募集しているところも多いです。
さらに、未経験から始められる施工管理はその他の業種と比較しても平均年収が高く、資格を取得することでさらなる収入アップが見込めます。
施工管理に転職するメリット
それでは、次に施工管理の主な仕事内容についてご説明していきます。
施工管理の主な仕事は4つ!
工程管理(工事のスケジュール管理)
予定の工期(スケジュール)を守るための業務です。工程を計画し、その通りに工事が進んでいるか、予定より遅れていないかチェックしながら作業を進めます。また、工事に必要となる重機や作業員の人員の手配などの調節なども行います。
品質管理(図面通り作られているかチェック)
建築物の品質に問題が無いか確認をする業務です。質の高い建物を建てるために使用する材料の寸法に間違いがないか、強度不足やゆがみといった品質に問題が無いかを確認します。工法にミスは無いか、設計図書や仕様書の規格を満たしているかも管理します。
安全管理(工事現場の事故を未然に防ぐ安全確認)
工事現場で作業を行う人たちに事故がないように、安全のための設備を整えます。消火設備の設置や危険な場所に手すりをつけるのはもちろん、日々の点検や働く人同士で声を掛け合うといった工夫が必要となります。
原価管理(工事にかかる費用のチェック)
原価や工程、品質を含めて総合的に管理する業務です。1つの工事における、材料費や人件費、重機の手配にかかる費用などを、予め決められた予算内で完成するように管理したり、発注をします。毎月の経費計算の業務も原価管理に含まれます。
施行管理の仕事の魅力や特徴
施工管理の仕事の魅力と仕事に就く際に注意点をお伝えします。
仕事がなくなる心配がない
施工管理の仕事は、新規建設物に関するものだけではなく、既存の建物や道路の老朽化などによる補修・改修工事なども含まれます。
また、そもそも住宅やビル・道路など建設物そのものが必要なくなることは考えられません。
そのため、施工管理は将来的になくなる心配がない、安定した職業といえるでしょう。
また、国家資格も取得できることから、まさに「手に職」をつけることができる職業になるので、経験を積めば同じ業界での転職は問題なくできるでしょう。
実績が形として残る
自分の行った仕事が建物として目に見える形で成果が残ることがこの仕事の魅力です。
施工管理は責任感のある仕事であり、人々の生活を支える価値のある仕事でもあります。その分、やり遂げた後の達成感はひとしおだと感じる人も多くいます。
また、業務終了後もできあがった建物を目にすると、当時の達成感を強く感じることができると思います。
労働環境は改善されてきている
施工管理って忙しいのでは?という不安をもつ人もいるかと思います。
もちろん責任のある仕事な分、建設のスケジュールによっては忙しくなる時期があります。ただ、生産性向上のための取組が推進されていて、労働環境は良くなってきています。
日本建設業連合会の調査では、建設業界全体として、書類の削減、ICTツールの普及(テレビ会議・ファイル共有・チャットツール)といった生産性向上の取組が進められていることがわかっています。
さらに、2024年より建設業界でも時間外労働の罰則付き上限規制が適用されることもあり、働き方改革の取組が進められているため、「忙しいのでは」という不安要素は今後改善していくことが予想されます。
施工管理で取れる7つの資格
施工管理には「施工管理技士」という国家資格を取得することが可能です。
資格は1級・2級に分かれていて、取得には実務経験が必要なことが特徴です。
2級…建設現場には、金額の大小に関係なくすべての現場に配置することを義務付けられる「主任技術者」になれる。
1級…一定の規模や金額を超える建設の現場で配置が義務付けられる、「管理技術者」になれる。
また、工事の種類によって必要な資格は異なり、様々な種類があるので、自分に適性のある資格を選ぶことができます。
①建設施工管理技士
マンション、ビル、商業施設など、様々な建物を建設する建設現場の施工管理を行えるようになる資格です。
②土木施工管理技士
道路、橋、トンネル・河川・鉄道、ダムなどのインフラ設備を中心とした、建設現場の施工管理を行えるようになる資格です。
③電気工事施工管理技士
工事現場の照明、変電・送電設備、信号、配線などの電気設備に関する施工管理を行えるようになる資格です。
④管工事施工管理技士
工事現場の冷暖房設備、空調設備、上下水道設備、ガス管、浄化槽などの配管工事に関する施工管理を行えるようになる資格です。
⑤建設機械施工技士
ブルドーザーやショベルカーといった重機や小型の機械などを用いて工事を行う際の施工管理を行えるようになる資格です。
⑥電気通信工事施工管理技士
固定電話、携帯電話、インターネット、社内LAN、テレビ共聴設備といった工事の施工管理を行えるようになる資格です。
⑦造園施工管理技士
公園、庭園、学校、ビルの屋上の緑化、道路の緑化や遊園地などの造園工事の施工管理を行えるようになる資格です。
施工管理技士の資格についてはこちらでも紹介していますのでよろしければどうぞ。
施工管理に向いている人ってどんな人?
ここでは、施工管理の業務で活躍できる人の特徴をご紹介します。
最初からすべての項目が当てはまっている人もいないと思いますので、どれか1つでも当てはまりそうなら、施工管理として活躍できる可能性があります。
リーダーシップがある
建設現場では作業の進捗状況を把握し、現場の指揮をとる必要があります。そのため、スケジュール通りに作業を進めるためのマネジメントや円滑に働けるような職場環境を整える必要性があります。
周囲の状況を把握し、現場を動かすために自身の意見をしっかり伝えることができる人は向いています。
チームワークを大切にしている
施工管理では、クライアントとの打ち合わせや、現場の職人たちなど、多くの人とコミュニケーションをとる必要があります。
また、建設の規模によっては数年単位での作業にもなるため、円滑に仕事を進めるためには良い人間関係が築くことが重要になってきます。
そのため、個人プレーより、チームで連携して何かを作り上げることが得意だったり、やりがいを感じる方は向いているでしょう。
危機管理能力をもっている
自己を未然に防ぎ、安全に作業ができるような環境を準備することは大切です。
工事現場を確認し、発生しうるトラブルを事前に予測し、改善する慎重さが必要になります。
また、現場では多くの人や機械が動きますので予期せぬ事態も起こるかもしれません。
その時に臨機応変に対応できるような、冷静さとフットワークがある人は向いています。
計画性のある人
施工管理では、工期に遅れが出ないようにスケジュールを管理する必要があります。
ですが、天候に左右されたり、人為的なミスなど、予期せぬトラブルが起こることは少なくありません。
そのような場合に、その都度ごとにスケジュールを組みなおし、管理できるような柔軟性のある人は向いているといえます。
まとめ
今回ご紹介した施工管理について、内容をまとめます。
施工管理は人手不足もあり未経験からでも転職できる教育・研修の環境が整っている企業が多い業界です。
また、資格取得によりスキルアップや収入アップができるおすすめの職業です。
もちろん責任がある仕事ではありますが、その分仕事が完了したときの達成感は他では味わえないようなものになるのではないでしょうか。
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